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【終了】青森市所蔵作品+ふるさかはるか 展覧会「土のことづて」:国際芸術センター青森

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青森市所蔵作品+ふるさかはるか 展覧会「土のことづて」

日時

2017年4月29日(土)-6月18日(日)10:00-18:00 会期中無休

会場

青森公立大学国際芸術センター青森 ギャラリーA

対象

無料

 

 

ふるさかはるかは、14年前から北極圏でトナカイと暮らす遊牧民だったサーミの人々の村を訪れています。厳しい自然の中、トナカイと共に生きる術を身に付けてきたサーミの人々と生活を共にし、近年ではその経験をもとに山の暮らしと道具に着目して木版画作品を制作しています。

一方、青森市が所蔵する道具や衣類などの民俗資料は、麻や木、竹など身近な素材から人々が工夫を凝らして自分達の手で作り使ってきたものです。これらの資料からは、青森の人々がこの土地から多くの恵みを受け取り、喜び、畏れ、敬い、付き合ってきた様子が見え隠れします。そしてそれはサーミの人々や、他のあらゆる暮らしの中でも同様に綿々と続いてきた、自然の中で暮らす全ての人間に共通する姿でもあります。

本展では、ふるさかがサーミをテーマに制作した木版画作品と、青森市が所蔵する山の道具、台所用品や衣類などの民俗資料や、山や風俗を描いた絵画、版画作品を展示します。ふるさかの作品と青森市所蔵作品を手掛かりに、人間が自然とどう関係を育んできたかが浮かび上がってくるでしょう。

 

ふるさかはるか

フィンランド、ノルウェーなど極北での滞在制作をはじめ、国内外のアーティスト・イン・レジデンスや大学などで、日本の風土で育まれた水彩木版画技法のワークショップや作品発表を多数行う。1999年武蔵野美術大学油絵学科卒業。2010年より「木版画アトリエ空中山荘」を立ち上げ、2012〜2014年フィリピン山岳地方での環境教育プログラムで、土絵具と木版画によるワークショップや展覧会を開催。2014年には十数年間交流を続けてきた北欧の先住民サーミの人々の手工芸をテーマにした作品を発表。身近にとれる土から絵具をつくるなど、木版画の自然素材を異なる時代や風土に読み替える作品・場づくりを展開している。

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