AOMORIトリエンナーレ

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「AOMORIトリエンナーレ」(青森市主催)とは

[当ページは「あおもりアーツカウンシル」が青森市に依頼を受け、代理で掲載しています。お問い合わせは青森市教育委員会へお願いいたします。]

青森市制100周年事業として1998年に開催した「あおもり国際版画トリエンナーレ」からはじまり、以降3年に1度のトリエンナーレ形式で開催している版画の公募展です。
2017年は京都造形芸術大学の椿昇教授をディレクターに迎え、公募展に加えて、招聘作家による展覧会等の開催、京都造形芸術大学講師陣による教育普及プログラムの実施、グッズ販売等、過去のトリエンナーレを大きく上回る規模で開催しました。

ごあいさつ

本州最北端豪雪都市の挑戦「(真冬の青森)AOMORIトリエンナーレ2017」

嶋中克之(実行委員長)

青森市は、北は魚介資源豊富な陸奥湾の奥に位置する天然の良港で、南に、四季の移ろい鮮やかな八甲田の山並みを控える、世界に冠たる豪雪都市です。

今回この任を引き受けるにあたり、これまでの版画公募展を芸術祭にブラッシュアップしようと考えていた折り、青森市と京都造形芸術大学の包括協定締結式がありました。そこで同席した椿昇美術工芸学科長に、計画中のトリエンナーレについてのアドバイスをと話を振ってみたところ、開口一番「青森こそ、冬を売りにすべきである」との刺激的な矢が放たれたのでした。

後発で、且つ予算も限られる地方都市において、今や日本中にあふれる他の芸術祭と同じ季節に同じような内容でやっても、初めから勝ち目は無く、青森でしかできないことを考えるべきだ、というのです。

至極ごもっとも。ちょうど、八甲田の雪に感動する海外観光客のニュースが賑わってもいましたし、この雪こそは、実際にここに来て体感してみなければわかりません。そして青森の冬は、おいしい海産物にあふれ、また冷えた体を温める温泉も多く存在し、これに芸術鑑賞の機会を加えたらどんなによろこばれるだろう。それも、これまでどこでもやっていないような先端的なアートにフォーカスすれば、きっと注目を集めることだろう。将来的に、アートを触媒とした地域経済の活性化という視点も加えれば、夏の「ねぶた」がそうであるように、文化芸術と地域経済が相互に補完し合い自立継続的に発展していくエコ・システムができあがるのではと、一挙に芸術祭のイメージが膨らんだのでした。

幼い頃、ただ雪が降るだけで嬉しかったあの想い出はどこへやら、この大雪はお荷物でしかないと思い込んでいましたが、考え直してみると、それを売りにする発想の転換があれば、即、ネガがポジへと反転(テーマ「プリント」のメタファー)する訳です。

この世界を変えるのは自分たちであり、挑戦しなければ始まりません。
そしてこの挑戦は今始まったばかりです。絶えず次に向けて、ひろく、そしてポジティブに、夢をカタチにするアクションを引き継いでいかなければならないと思っています。

まずは、最高に厳しい青森の冬を少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

 

「AOMORIトリエンナーレ2017」ディレクター紹介

青森市と包括協定を締結した京都造形芸術大学より、日本最大級の芸術祭のひとつである、瀬戸内国際芸術祭にて「醤+坂手プロジェクト」ディレクターとして、高い評価を得ている、美術工芸学科長 椿 昇教授を筆頭にディレクターやデザイナーに参画いただき企画・運営しました。(プロフィールは2017年3月時点のもの)

アーティスティックディレクター

椿昇 氏(つばき のぼる)
京都造形芸術大学 美術工芸学科学科長/現代美術家
森美術館理事

アーティスティックディレクター

吉田大作 氏(よしだ だいさく)
京都造形芸術大学 事務局長

チーフデザイナー

酒井洋輔 氏(さかい ようすけ)
京都造形芸術大学 空間演出デザイン学科准教授
株式会社CHIMASKI代表

「AOMORIトリエンナーレ2017」 活動歴

平成28年度

  • 7月22日(金)第1回実行委員会(設立総会):青森市役所柳川庁舎
  • 8月6日(土)7日(日)青森市内視察:青森中心市街地、ねぶたの家ワ・ラッセ 他
  • 9月15日(木)第2回実行委員会:青森国際ホテル
  • 9月15日(木)16日(金)フィールドワーク(1回目):青森駅前エリア、八甲田エリア 他
  • 9月17日(土)トークイベント:シネマディクト1階 シアター&カフェ・ディクト
  • 11月17日(木)第3回実行委員会:青森観光物産館アスパム
  • 12月9日(金)第4回実行委員会:リンクステーションホール青森
  • 2月16日(木)~19日(日)フィールドワーク(2回目):青森市内全域
  • 3月23日(木)第5回実行委員会:青森市役所柳川庁舎

 

平成29年度

  • 4月20日(木)第6回実行委員会:青森市役所柳川庁舎
  • 4月23日(日)AOMORIトリエンナーレ2017 キックオフイベント:新町キューブ
  • 5月18日(木)第7回実行委員会:青森市役所柳川庁舎
  • 7月27日(木)第8回実行委員会:青森市役所柳川庁舎
  • 8月19日(土)20日(日)アーティスティックディレクター及び招聘作家による視察:青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸、青森公立大学国際芸術センター青森(ACAC) 他
  • 8月21日(月)アーティスティックディレクター及び招聘作家による市長表敬:青森市役所本庁舎市長室
  • 11月22日(水)第9回実行委員会:リンクモア平安閣市民ホール
  • 11月25日(土)26日(日)Classical部門作品審査会:横内市民センター
  • 11月27日(月)Unlimited部門作品解説及びClassical部門受賞作品発表記者会見:青森市役所本庁舎庁議室
  • 1月12日(金)第10回実行委員会:リンクモア平安閣市民ホール
  • 1月19日(金)ディレクタートーク「青森市と日本の未来を考えるレクチャー」:ホテル青森
  • 1月20日(土)~3月4日(日)Unlimited部門:青森公立大学国際芸術センター青森(ACAC)、青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸
  • 1月20日(土)~3月4日(日)インフォメーションセンター:青森市役所駅前庁舎駅前スクエア
  • 1月19日(金)20日(土)アーティストによる作品解説:青森公立大学国際芸術センター青森(ACAC)、青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸
  • 1月21日(日)アーティストトーク:新町キューブ
  • 1月27日(土)池上高志・植田工トークセッション:ACACラウンジ
  • 1月29日(月)30日(火)Pan Jianfengワークショップ:インフォメーションセンター
  • 2月2日(金)Classical部門オープニングセレモニー:青森県立美術館コミュニティギャラリー
  • 2月3日(土)~18日(日)Classical部門:青森県立美術館コミュニティギャラリー
  • 2月3日(土)長谷川愛・牧村朝子トークセッション:インフォメーションセンター
  • 2月10日(土)Aomori Triennale 2017 Special Music Night “Unlimited!!!”:青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸
  • 3月4日(日)BCL DNAワークショップ:青森公立大学・ACAC
  • 5月29日(火)第11回実行委員会:青森市役所柳川庁舎