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あおもりアーツカウンシル 冬のアートイベント3本立て!開催報告

あおもりアーツカウンシルでは、青森市の開催する「平成30年度 雪だ!灯りだ!芸術だ!あおもり冬のワンダーランド」の一環として、3つのイベントを同時開催しました。会場は、八甲田丸リンクモア平安閣市民ホールギャラリー、アウガ駅前スクエアと、青森駅周辺(500m圏内)に集中。いちばん寒く雪深い季節ではありましたが、子どもからおとなまでたくさんのご参加・ご観覧がありました。ありがとうございました!

平成30年度“創造の場づくり”支援事業~青い森のトポス~

事業A 「Hakkoda Sound Art/Festival(八甲田丸サウンド/アートフェスティバル)」

 

  • アーティスト:古舘健
  • 出演者:空間現代、YPY、ASUNA、Ken FURUDATE
  • 日時:平成31年2月10日(日)18:00~21:30
  • 会場青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 車両甲板
  • 入場料:2,000円(前売)/2,500円(当日)
  • 動員数:約140名

アーティスト古舘健によるキュレーション・空間演出のもと、自身を含めた4組によるサウンドアート公演。出演者は、坂本龍一氏とのコラボレーション等でも知られる空間現代、海外のエレクトロニック・ミュージカルフェスティバルに出演を重ねるYPY、ヨーロッパなど計14箇所をめぐるツアーを敢行したASUNA、そして昨年度のAOMORIトリエンナーレ出品作家でもあった古舘健。

Hakkoda Sound Art/Festival(八甲田丸サウンド/アートフェスティバル)

2月10日、厳冬の中、次々と出演者が来青。オープンの18時、入場受付を終えた来場者が、続々と車両甲板を目指して降りていく。むきだしの造作が残ったままの会場内には、古舘氏によるライティングが施され、詰めかけた人の中にいて、ここがどこだかわからなくなるような錯覚に陥る。
明確なタイムテーブルが表示されないまま、18:30にはオープニングアクト ASUNAによるパフォーマンス。オモチャ楽器と電子音楽によるパフォーマンスを行なう姿はどこか哀しさと不思議さを漂わせ、見る者に拍手喝采を呼び起こした。続く、YPYのプレイでは打って変わって激しい電子音楽を浴びて踊りまくる人が続出。空間現代の、音やリズムが自由に飛び回るバンドサウンドにみな圧倒され、八甲田丸車両甲板のボルテージも寒さもピークに!急に会場内が青の世界となり、Ken FURUDATEの演奏がスタート。光と音の魔法にかかったように、そこにいる誰もが海の底に居るような、朦朧となるような感覚を覚えました。
フード&ドリンク出店は第二齊藤商店、運営は青森市内のボランティアと当会事務局によって実施。また次回の開催を胸に、フェスティバルは幕を下ろしました。

平成30年度“創造の場づくり”支援事業~青い森のトポス~

事業B 「木戸永二 絵画作品展&ライブドローイング」

 

  • アーティスト:木戸 永二
  • 日時:平成31年2月9日(土)~11日(月・祝)10:00~17:00 ※最終日15:00まで
  • 会場リンクモア平安閣市民ホール 1階ギャラリー
  • 入場料:無料
  • 動員数:151名

 

アーティスト木戸永二は、青森市を拠点に創作活動を続けています。木や石や蛇などに絞ったモチーフと、スケッチ用紙のコラージュした土台、塗り重ねた絵の具を削ってゆく技法が特徴です。中でも、浪岡で出会った一本のりんごの木を描き続ける中で生まれたいくつもの作品からは、木という存在の中に強くある水脈や、破裂の予感を見る者に放ち、不思議な気持ちを呼び起こします。
初日の2月9日、ギャラリーの最奥にライブドローイングのコーナー。木戸さんが座布団に座り、製図版のような机でスケッチを描く。作品展示をひととおり観覧したお客さんが、興味津々で覗き込んでついつい声をかけてしまう。「みなさん、お話していくんですよ」と、木戸さん。最終日には早い時間に終了したにもかかわらず、一日で91人のご観覧がありました。

あおもりアーツカウンシルA-Paradise部会

「冬のA-Paradise~駅前で 版画・漫画でお茶しない?」

 

  • 日時:平成31年2月9日(土)~11日(月・祝)10:00~17:00 ※最終日16:00まで
  • 会場青森市役所駅前庁舎(アウガ)1階 駅前スクエア
  • 入場料:無料 ※フード&ドリンクは有料
  • 動員数:約200名

 

昨秋、柳町商店街とコラボしたフェスティバル「A-Paradise2018」を行なったメンバーで、冬向けの企画を考えるところから、このイベントはスタートしました。会場が音の出せない市役所内であることを逆手に取り、“冬ごもり” “ものづくり”というテーマが生まれ、結果、コーヒーを飲みながら小さい版画を創作できる“版画カフェ”が誕生しました。
また、オリジナルの星座を作って、それをねぶたの技法で制作したかまくらに投影して行なった“うそっこ星座のおはなし会”や、青森市内のクリエイターによるガラス面へのライブペインティングなど、あまり広くない会場は盛りだくさん!
フード&ドリンクは市内のカフェ・オインク、5m coffeeの協力があり、コーヒーの香りに誘われてやってきた通行人が、A-Paraスタッフに「ちょっと版画を彫っていきませんか」と呼び止められてフラリと版画を彫りだすシーンも。みなさんが置いていった版木を組み合わせ、4コマ漫画に仕立てて川柳を詠む…など、クラシカルな中にも、新しい創作の楽しい芽がすくすく育った冬のA-Paradiseでした。

お問い合わせ
あおもりアーツカウンシル事務局
一般財団法人青森市文化スポーツ振興公社
017-773-7304(平日9:00~17:00)
※休館日:第3月曜日(第3月曜日が祝日の場合はその次の日)を除く