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「令和4年度あおもりアーツカウンシル文化芸術創造活動助成事業」公開選考会結果

去る6月26日、「令和4年度あおもりアーツカウンシル文化芸術創造活動助成事業」選考会が行われました。今年度は7団体からの応募があり、事前の申請書提出に加えて、5分間のプレゼンテーションと、選定委員からの質疑応答を行いました。審査の結果、3つのコースにおいて以下の6つの事業が助成金を採択しました。
※申請時の内容になりますので、実施時には多少変更する場合もございます。


【ざっぷ~ん大波コース:単年度30万円まで助成】

   青森演劇鑑賞協会

「最後の傳令 菊谷栄物語 1937  津軽~浅草  扉座ワークショップ」

<事業の目的>青森市出身の劇作家「菊谷栄」の生涯を描いた演劇公演「最後の傳令 菊谷栄物語」を開催することにより、戦前に日本を代表する劇作家として活躍しながら戦火の中に帰らぬ人となった「菊谷栄」の功績を、時代を担う青少年など広く市民に伝えることを目的とした公演を実施する。上記公演を主軸としながら、「劇団扉座」からの協力を得て、青森市内学生および20 代向けのワークショップを開催し、次世代を担う青少年が様々な形で演劇や文化に触れる機会を設けたい。

 

<実施内容>

・実施期間:令和4年9月17日(土)予定

・実施会場:青森市内、油川周辺を予定

・対象:市内在住の中高生、大学生、20 代

・青森市内在住の10 代、20 代を対象としたワークショップを劇団扉座の座員を講師に迎えて開催する。講師:扉座座員5名程度、参加人数:20~30 名程度
・ワークショップを通じて演劇に触れることを楽しむ。
・ワークショップ参加者を主として、公演当日のバックステージツアー等も行い、様々な角度から演劇に触れる機会を設ける。
・興味、関心を持った人が広く参加できるよう、無料での実施とする。
・感染症拡大防止の為、適切な換気、講師、参加者、スタッフの検温や手指消毒、連絡先の管理を行う。
・感染の流行が拡大し、予定日での開催が困難と判断した場合は日程を延期して開催する

☆助成内定金額:30万円


【ちゃっぷん小波コース:単年度5万円まで助成

   MOS(モス)

「小さなおくりもの 2022  MOS篇」

<事業の目的>生きづらい世の中、大人だけではなく子どもたちも日常生活を送る中で、それぞれ抱えている葛藤、将来に向けての不安、またSNSによる影響から思い悩むことも多い状況である。2020年2月に、市内の中学校からの依頼で、絵本の朗読と音楽のコラボを子どもたちに聴いていただいた時、私たちの伝えたい思いと重なる絵本と曲を選んだ。今回は、既存の絵本ではなく、私たち独自のストーリーと曲による子どもたちへのメッセージを被露し(コロナ禍の対策として収録したDVDも作成)、それぞれに何かを感じてもらいたい。また、恐らくあまり触れることのない表現の一つを楽しんでほしい。

<実施内容>

・実施期間:令和4年12月~令和5年1月

・実施会場:青森市内の中学校

・対象:中学生(状況によっては小学校高学年から)

メンバーで考えたストーリーからイメージするイラストを若い世代の方に描いていただき、絵、読み語り、音楽(ギターと歌)のコラボという形で、私たちが抱いている子どもたちへのメッセージを表現する。コロナ禍に配慮してDVDも作成し、対面でできない場合は、DVDをお渡しして観ていただく。
・子どもたちには、自分の好きなもの、心の支えとなるもの、所謂「心の拠り所」を大切に毎日を送ってはしい。大人になった私達自身もそうであり、この活動がそのものである。そのような気持ちを込めて、実施する。
・イラストについては、今までの活動で繋がりができた若い世代の方にお願いをして、中学生に親しみが持てるようにする。
・日常、交流のある小、中学校の状況を見ながら、日時は決めていく。またその他の学校も視野に入れて、繋がりを構築しながら、進めていく。

☆助成内定金額:5万円


【ちゃっぷん小波コース:単年度5万円まで助成

  津軽カタリスト青森支部

「あおもり市民参加型ドラマリーディング公演2022」

<事業の目的>私は「演劇は人生を豊かにする」と考えています。昨今のコロナ感染症の影響により、劇場やライブハウスへお客さまが集まることが難しくなり、市内の地元劇団や芸術家・音楽家のみなさまの活動がすっかり停滞してしまいました。そんな中にあって私たちの「ドラマリーディング」という活動は、舞台演劇のジャンルの一種ですが、声によるお芝居がメインとなるため一般的な演劇のように役者同士が接触するようなこともなく、また、マイクを使用するために観客とも一定の距離を保つことができるという強みを持っています。そして、特に声のお芝居という特性から(ラジオドラマなどのように)ネット配信とも相性が良く、私たちが青森市の芸術文化活動の復活に向けた先陣を担うことができるのではないかと考えています。また、私たちは普段から「青森にゆかりのある文学作品」を得意分野として上演しているので、私たちのライブ配信を通して、市民のみなさまに青森のことを見つめ直し、さらには芸術文化の力によって、改めて地域のことを好きになってもらうきっかけになれたらと考えております。さらに、この公演を機縁として「芸術に携わる新しい人材を発掘したい」という想いから、出演希望者を広く一般公募して集めようと計画しています。そして稽古からステージ本番まで参加することで芸術の楽しさに触れていただこうと考えています。すべての青森市民が垣根なく誰でも参加でき、視聴できる「ステージ公演」と「オンライン配信」の同時併行を実施します。

<実施内容>

・実施期間:令和4年9月19 日(月・祝)11:00~11:50

・実施会場:青森県総合社会教育センター大研修室(大ホール)

・対象:青森市民をはじめ全世界のどなたでも

・私たち津軽カタリスト青森支部は、これまで地元にゆかりのある小説や物語を題材とした「ドラマリーディング(朗読劇)」を青森市内の文化施設やイベント等で上演して好評を博してきた実績があります。その強みを活かして9月19日(月祝)にステージ公演とオンライン配信を同時開催し、全世界へ向けて青森の魅力を発信したいと考えています。
・出演キャストとして一般市民から出演希望者を広く公募し、稽古からステージ本番まで通して参加していただくことで、声優活動に興味がある方を取り込み青森の芸術文化活動に携わる新しい人材の育成を目指そうと考えています。
・感染対策として、稽古はテレビ会議システムZoomを活用したリモートで実施いたします。また、公演会場としては312人を収容する大ホールを貸し切りますが、座席を4分の1以下に減らしたうえで密を避け、換気にも十分に配慮しつつ開催いたします。使用したマイク等は拭き取り消毒も実施します。

☆助成内定金額:5万円


【ちゃっぷん小波コース:単年度5万円まで助成

  劇団青森どまんなか

「まっくろな、こわいはなし(Jet black storytelling)」

<事業の目的>おとなからこどもまで、楽しめる参加型の絵本読み聞かせを軸に展開。おはなしを聞くだけでなく、会場の「漆黒」をモチーフとしたこわいしかけや、あかりで、心拍数をあげていきます。日常会話も阻まれる昨今だが、少しの隙間をみつけて集団の中にうずもれていたいという願いに近づけるようにソーシャルディスタンスを保ち、筋トレ要素も含めた軽いストレッチもとりいれ、体幹を鍛えつつの参加要素も考えています。

 

<実施内容>

・実施期間:令和4年8月20日(土)15~19時

・実施会場:戸山市民センター(予定)

・対象:市民一般

絵本読み聞かせチーム「ブルーカラント」によるこわい話、悲しい話の絵本、紙芝居によるパフォーマンス。感染症予防対策として、スタッフによる検温、体調の問診等実施、参加者名簿の作成

☆助成内定金額:5万円


【ちゃっぷん小波コース:単年度5万円まで助成

  Aomori Con temporary Photo Club

「『ACPCの展覧会』または『展覧会アーカイブ活動』」

<事業の目的>かつては小島一郎、澤田教一、工藤正市などその時代のリアルを鮮明に写した写真家がいた青森。時代は過ぎても今もなお青森には芸術スピリットは絶えていない。青森市では写真作品や芸術作品を創作している方が多い。そして、意欲がある方が大勢いる。しかし、その発表の場が少ない。また、発表する機会の創出がなかなかできていないと感じる。そこで、当クラブの設立目的である「市民が創作活動に取り組む土壊づくりをする」という考えのもと、写真作品、芸術作品の展覧会を開催することで、市民の積極的な活動の後押しに繋がればと考える。過去から現在に続く青森の素晴らしい文化を継承し、新たな文化を構築していきたいと考えている。当クラブ設立のきつかけを作った写真家の松本美枝子氏に作品制作を依頼し、展覧会での展示を企画している。知名度のある写真家に展示をしてもらうことで、独自の世界観を市民に知ってもらい、芸術の可能性を伝える。また、市内外からの観光客が訪れるきっかけを作る。そして、青森市の文化振興に寄与し、魅力を伝えることにも繋がる。市内芸術文化施設を訪れる動機づけを作ること、地域文化の振興という大きな二つの軸をもって、今回の展覧会を開催したいと思う。もしくは、開催された当クラブ主催の展覧会のアーカイブ活動を考えている。例えば、アーカイブ冊子を作成するなど。当クラブは作品のアーカイブが重要だと考えている。手稿、写真、映像など。日本、青森のアーカイブシステムがうまく機能していないために、未来、教育普及や市民の創造性を高めることに繋がっていないのではないか。問題提起をしながら、活動の記録というものを公開したいと考える。それが、これからの独自性を持ったアイデアの創造に繋がると考ぇる。

<実施内容>

・実施期間:令和4年9月5日(月)~11日(日)※準備日含む

・実施会場:青森県立美術館 ギャラリーA

・対象:市内外の観光客や芸術活動をしている方、またはその知り合い等

・開催場所は青森県立美術館コミュニティギャラリーA。
・テーマは「非日常」。・写真や立体作品、テキストなど様々な作品を制作・展示。
・写真家の松本美枝子氏の写真作品を展示。
・感染症の感染防止に最大限配慮し、会場内の換気、監視員や関係者の体調管理、来場者の手指消毒・体調チェック・連絡先の管理を行う。また、展覧会鑑賞の際は一人一人の間隔を広く取ってもらい、混雑状況によっては入場者の人数制限をする。
・感染の流行が拡大し、国や県、市の方針のもと予定日での実行が困難となった場合は、延期する場合もある。
アーカイブ冊子作成については当クラブ主催で開催された展覧会の内容やこれまで行われてきたミーティングについてなど、写真などを使用し作成する。製本については印刷会社に依頼し、部数は100部程度を予定している。青森市内の芸術文化施設や置かせていただけそうな施設での公開を想定している。

☆助成内定金額:5万円


【ゆらゆら波乗りコース:3年連続30万円まで助成

  特定非営利活動法人おどろ木ネットワーク

「“善知鳥彫ダルマ”を世界に発信プロジェクト 」

<事業の目的>深紅の衣を纏い、大きな目玉は前方斜め上を見据え 、そこには災いや人の善業・悪行が映し出されていると言われている 。このような「善知鳥彫ダルマ」の独特な風貌は大正10年に 工芸家 今克己によって生み出され 、 2代目 福井強が精神性と芸術性をより高いところに昇華をさせたものだ 。この二人の努力が実 を結び「善知鳥彫ダルマ」は 、平成8年青森県の伝統工芸品に認定された 。青森市は昔 、「善知鳥村」と呼ばれていた時代があったと言われている 。また 、「善知鳥」にまつわる 地名や物語も多く残っている 。その姿は縄文時代から受け継がれ てきた「祈りのカタチ」であり、青森市の伝統工芸品としてこれほどふさわしいものは無い 。県内外の多くのファン に 愛されてきた「善知鳥彫ダルマ」だが、今では市内の物産館や土産物店にその姿は見られなくなった 。このような状況が 続けば 、いつかは人々から忘れ去られてしまう。先人が100年の年月をかけて築きげてきた青森県の伝統工芸品が消え失せてしまう。本事業は、「善知鳥彫ダルマ」が生まれて101年目となる節目の年に 、「善知鳥彫ダルマを世界に発信プロジェクト」を発足させ 、「アート作品とのコラボ展」や「講演会・フォーラム」の開催 、ホームページやSNS を活用して 、「善知鳥彫 ダルマ」の魅力を世界に発信し、これによって、地域に愛され生き続ける伝統工芸品「善知鳥彫ダルマ」として復活させ、青森市 の魅力アップに繋げようとするものである 。

<実施内容>

・実施期間:令和4年11月8日(火)13:30~16:00

・実施会場:アウガ5階男女共同参画プラザ AV多機能 ホール

・対象:市民一般

■ 善知鳥彫ダルマを世界に発信プロジ ェクト 2022
①  SNS キャラクターとのコラボ展
SNSサイト名 : ノビタ・ロバート
コラボ動画名 : 善知鳥彫ダルマとブリキ男爵
② フォ ーラム
テーマ : 善知鳥彫ダルマの新たなムーブメント
コーディネーター 佐々木 雅久(郷土文化研究家)
パネラー・福井 強・ノビタ・ロバート・倉谷まゆみ
司会進行 : 野坂 真理(フリーアナウンサー)
■ ホームページ、PR動画日本語版の制作「善知鳥彫ダルマ作家 福井強の世界」

☆助成内定金額:令和4年度=30万円