アーティスト・イン・レジデンス プログラム 2026「EAT」(ACAC)
青森公立大学 国際芸術センター青森 [ACAC]
アーティスト・イン・レジデンス プログラム2026「EAT」参加者決定
Aomori Contemporary Art Centre, Aomori Public University
Announcement of Participants: Artist in Residence Program 2026 “EAT”
プログラム期間:2026年9月15日(火)-12月15日(火)
成果発表:11月14日(土)-12月6日(日) ※11月13日(金)レセプション
2026年度の公募型AIRプログラムのテーマは「EAT」

国際芸術センター青森(ACAC)では、開館以来、ほぼ毎年、公募によるアーティスト・イン・レジデンス(AIR)プログラムを実施しています。今年度は、リサーチや滞在制作、その成果発表を行う「クリエイター枠」に加え、作品制作や発表を主眼としないリサーチャーやキュレーターなど、多様な表現者に参加してもらうために「メディエイター枠」を新たに設けました。
公募型AIRプログラムでは、毎年テーマとなるタイトルを掲げています。2026年度のテーマは「EAT」です。ACACが位置する八甲田山系の麓には、多様な生物が生息し、野草や木の実、山菜類など、豊かな食環境が広がっています。一方で近年は、熊や猿などの野生動物の出没が増え、人間以外の存在とどのように共存していくかが地域にとって切実な課題となっています。こうした変化は、気候変動をはじめとする人間活動の影響とも無関係ではありません。「食べる」という行為は、人間だけでなく、あらゆる生命に開かれた営みです。今年度の公募型AIRでは、「食」を起点として、人間中心的な視点から離れ、他種や環境との関係性をあらためて見つめ直すことを試みます。ここでいう「食」とは、調理や採集といった実践だけではなく、記憶や物語、信仰、流通なども含めた広義のものを指しています。参加者には、土地に身を置き、思考と実践を往復しながら表現に取り組む姿勢を期待し、2026年2月25日(水)から4月10日(金)まで募集を行いました。
550件の応募の中から4名の参加者が決定しました
このたび、2026年9月15日(火)から12月15日(火)まで実施する公募型AIRプログラムの参加者4名が決定しました。本プログラムは2026年2月25日(水)から4月10日(金)まで参加者を募集し、クリエイター枠510件、メディエイター枠40件、計550件の応募がありました。参加者は、ACAC館長・学芸員に加え、ゲスト審査員として岩間朝子氏を迎えて実施した選考会で選出され、その後、青森公立大学教育研究審議会の承認を経て決定しました。
9月から始まるプログラム期間中、参加者は青森でのリサーチや滞在を通して制作・活動を行い、その成果を展覧会など様々な形で発表する予定です。ぜひご期待ください。
審査について
今年度のゲスト審査員である岩間朝子氏とACAC館長・学芸員による審査の所感を下記URLからご覧いただけます。
*プログラム期間中にはイベント等開催予定です。最新情報についてはお手数ですがwebサイトや各種SNS等をご確認ください。
参加作家・ゲスト審査員プロフィール
〈クリエイター枠〉
○井上亜美 INOUE Ami

1991年生まれ、京都市在住。2016年東京藝術大学大学院映像研究科修士課程修了。アーティスト、猟師、養蜂家。京都を拠点に一年を通じて狩猟や養蜂に取り組み、日常的に猟犬や蜜蜂などの生き物と関わるなかで作品制作を行う。彼らとの関係性、その距離感、都市と自然を行き来するなかで生まれる違和感をエスノグラフィックな視点で捉え、写真や映像、インスタレーションなどの手法で表現する。2022 年より養蜂家として「蜜蜂荘」を、2025 年より共同アトリエ「蜂の巣」を運営。近年の主な個展に「The Garden」(2023、京都芸術センター/京都)、「The piercing eyes」(2019、Amado Art Space/ソウル、韓国)、主なグループ展に「Future Echoes」(2025、日動コンテンポラリーアート/東京)、「Yeosu International Art Festival」(2024/麗水市、韓国 )などがある。
https://amiinoue.com/
○黄志逍 HUANG Zhixiao

1995年生まれ、千葉県を拠点に活動。東京藝術大学美術研究科修士課程修了。都市環境における個人と社会の関係性に関心を寄せ、現代都市生活における強さと脆さを主題に扱う。労働者のあり方を描写することで、生存の本質を省察し、アートを媒介とした社会への問題提起を実践。近年はリサーチベーストアートやキュレーションを軸に、展覧会を社会的リサーチの共有や対話が生まれるコミュナルな場として構想している。階層や出身を問わず多様な人々に対話を開き、異なる立場の人々が繋がる新たな共生のあり方を模索する。近年の主な活動に、「再来さんや芸術祭」(ディレクション、2021-2025年、東京山谷エリア)、キュレーション「体から浮かび上がる不確かな何か」(2025年、mikke gallery/東京)、グループ展「Re; Archive」(2025年、mikke gallery/東京)、「Synth-Eve」(2025年、Spatium Ginza Pony/東京)、「京都トリエンナーレ」(2023年、京都芸術大学)など。
https://linktr.ee/shaw.koko
○デイガン・ウェルズ Daegan WELLS

1989年生まれ、ニュージーランド[アオテアロア]・サウスランド地方[ムリヒク]拠点。カンタベリー大学にて美術修士課程を修了。子供時代に過ごした林檎農園や現在生活する農場での経験を背景に、食料の生産と流通、農業産業が景観および社会・経済構造を形づくるあり方に関心を持つ。ある場所における密接な関わりを基に、手仕事とデジタルなアプローチを往還し、多様なメディアを横断的に用いることで、人、場所、素材の複雑な関係性を表現している。近年の個展に「Because of Where I Live」(2025年、Gus Fisher Gallery、オークランド[タマキ・マカウラウ])等。ウェルズの作品は、The Dowse Art Museum、Christchurch Art Gallery、William Hodges Fellowship Collectionに収蔵されている。
※ニュージーランドの地名については、マオリ語名を[ ]内に併記した。
〈メディエイター枠〉
○アンナ・フシアダ Anna HOUSIADA

1990年生まれ、ギリシャ拠点。シントルーカス大学アントワープ校にて社会政治的文脈における芸術研究の上級修士課程修了。学際的アーティスト。プロセス重視で、歴史的、批評的、政治的な対話を促す参加型イベントを通して活動を展開。ケアの政治に関わりながら、アイデンティティ、帰属意識、そして文化のパフォーマンス性といった問題を考察している。近年の展示に「Kunst & Zwalm 2025」(2025、フランダース、ベルギー)、「IN A BRIGHT GREEN FIELD」(2025、New Museum of Contemporary Art/ニューヨーク、アメリカ合衆国、DESTE Foundation/アテネ、ギリシャ)など。レジデンス歴に「Kunstenplatform PLAN B」(2024-2025、フランダース、ベルギー)、「Delfina Foundation」(2024、ロンドン、イギリス)、「AAIR」(2020、アントワープ、ベルギー)など。また、2022年に「Stavros Niarchos Foundation Artist Fellowship by ARTWORKS」を受賞。
〈ゲスト審査員〉
○岩間朝子 IWAMA Asako
ベルリンと東京を拠点に、食べるという行為の社会的側面について共に考えるための実験的なワークショップやフィールド・トリップなどを行なってきた。最近の活動では、自然の諸要素と、身体の物質性あるいは主観性との関係の歴史的、技術的な変容を、型を取る、写す、採取するといった身体的関与を取り入れた制作を通じて考察を試みている。2005年から15年まで、スタジオ・オラファー・エリアソン(ベルリン)併設の食堂「The Kitchen」の立ち上げ・運営にコックとして携わり、『TYT (Take Your Time) Vol. 5: The Kitchen』(2013)を制作。2019年から20年まで、オランダ、マーストリヒトのヤン・ファン・エイク・アカデミーにて滞在制作。近年の主な展覧会に、「Punya 2.0」(ベルン美術館、スイス、2024)、「もつれるものたち」(東京都現代美術館、2020)、「フードスケープ 私たちは食べものでできている」(アーツ前橋、2016-2017)、「techne, n.」(Den Frie Centre of Contemporary Art、デンマーク・コペンハーゲン、2014)、 「Europe (to the power of) n」(世界文化の家、ベルリン、2012)、「Scenarios about Europe: Scenario 2」(ライプツィヒ現代美術館、ドイツ、2011-2012)など。第5回イスタンブール・デザイン・ビエンナーレ(2020-2021)、ヨコハマトリエンナーレ2020「AFTERGLOW―光の破片をつかまえる」、第36回サンパウロ・ビエンナーレ公式サテライトイベント「Antípodas: tão distantes, tão próximos」(Sesc Vila Mariana、サンパウロ、2025)、アイセル・ビエンナーレ(ディーレン〈オランダ〉、2025)などの国際展に参加。
開催概要
プログラム名|アーティスト・イン・レジデンス プログラム2026「EAT」
プログラム期間|2026年9月15日(火)-12月15日(火)
成果発表|2026年11月14日(土)-12月6日(日) ※11月13日(金)レセプション
主催|青森公立大学 国際芸術センター青森 [ACAC]
※ACACの事業運営支援を目的とする「事業協力金(寄付金)」への協力をお願いしています。
当館の活動をご理解いただき、ご寄附という形でみなさまの力強いご支援・ご協力をいただければ幸いです。
https://acac-aomori.jp/
