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“創造の場づくり”支援事業 展覧会「青い糸」レポート

8月21日~25日に海の駅あさむしマリーナにて開催しました展覧会「青い糸」が終了いたしました。
ご来場のみなさま、ありがとうございました。

青函交流30周年を記念するアート展を…ということで、青森3名+函館3名のアーティストによるグループ展として、いずれも2つの街をつなぐような作品を展示いたしました。ジャンルも油彩、ドローイング、イラスト、陶芸、刺繍、インスタレーションと様々。観覧者もアート愛好家から、海に遊びに来た若い人たちや、夏休み中のご家族、浅虫温泉の旅館のみなさまなど、幅広く観ていただくことができました。
土日は浅虫駅前にて「青函グルメストリート」が開催され、たくさんの方でにぎわったこともあり、歩道橋を通って、こちらの展覧会「青い糸」にも5日間で1,000名を越えるご来場がありました。
今回、つながった青森と函館を結ぶ「青い糸」を、今後も大事にしていきたいと感じています。



2019年度あおもりアーツカウンシル“創造の場づくり”支援事業/青函交流アート事業(2019.8.21~25)
「青い糸」 ふたつの街を 水平線で結びました。

「青い糸」チラシ表 「青い糸」チラシ裏

青森市と函館市がともに歩みを進めてから今年で30年が経ちました。「青函ツインシティ提携」…、2つの街は津軽海峡による地理的な「隔て」はありますが、鉄道で、船で、そして、それぞれの市民の心でその関係は大切に繋がれ続けてきました。この30年にわたる2つの街の友好関係を記念して、「アート」という側面から、5日間だけ2つの街を1つに繋ぎます。2つの街をこれまでも長きにわたり結びつけてきた「水平線」という「青い糸」で。

開催日時

令和元年8月21日(水)~8月25日(日)10:00~17:00
※最終日は15:00まで

会場

「海の駅」あさむしマリーナ(道の駅ゆ~さ浅虫 海側向かい)
〒039-3501 青森市大字浅虫字蛍谷352
TEL 017-752-4173

入場料

入場無料

主催

あおもりアーツカウンシル

参加アーティスト

函館

写真:石川潤の作品

石川 潤(北海道 生)

私の作品は鋭利で勢いのある筆致を幾重にも重ね、放射線状に拡散、収束させるという表現をもとに、染み込ませない滲みを用い、生物の蠢きと宇宙的な空間を観る方々に感じていただけるよう制作しています。
北海道という土地に生まれ、育ったからこそ生まれた感性を出せるよう意識しています。厳しい冬、それを乗り越えおとずれる春、短いが生命が躍る夏、そして命が閉じていくなか、より一層に華やぐ秋の大地、そこには生と死が紡ぐドラマがあります。
この技法的アプローチと感覚的アプローチを合わせた作品を制作しています。


写真:上野伊都美の作品

上野 伊都美(北海道函館市 生)

目には見えないけれど、確かにそこに在る、感じられるエネルギーのようなもの。
無形ではあるけれど人間が感じる世界を、粘土を焼成して生まれる質感とフォルムで具現化したい。


写真:隅田信城の作品

隅田 信城(北海道函館市 生)

1999年頃から画家・イラストレーターとして始動。
地元函館では作品発表の他に舞台やコンサートのポスター、CDジャケットのイラストレーションなどを手がける。グラフィックデザイナーとしても活動中。
隅田信城ウェブサイトはこちら

青森

写真:鎌田ゆりの作品

鎌田 ゆり(青森県青森市 生)

着物やパネルなどの刺繍作品を作っています。
刺繍は、糸の素材、太さ、繍う長さが少し違うだけで全く印象が変わるため、興味が尽きません。
波が揺れたり、雪に太陽の光が反射したり、ふとした瞬間に自然が見せる表情に魅力を感じます。


写真:木戸永二の作品

木戸 永二(青森県青森市 生)

主要なモチーフは「スタンディングストーン(岩)」や「樹木」です。普段のスケッチを基に、頭の中で再構成することが多いので、想像上の岩や木になることが多いです。ある特定の林檎の木をひたすら描いていた事もありましたが、それは2013年の雪害で倒れてしまい、もう存在しません。その樹の姿も、想像上の姿で他の岩や木と合体しています。


写真:三村紗瑛子の作品

三村 紗瑛子(青森県百石町 生)

空想の室内空間を描いている。明暗表現を効果的に用いて、安心感と不安感が共存する情緒的な空間の作品制作を目指している。空気の流れや音、なにかの気配が感じとれるような世界を広げていきたい。