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「表現のコモンズ」 vol.1 ~vol.4 2020年12月20日(日)〜2021年3月6日(土)

青森公立大学 国際芸術センター青森(ACAC)

「表現のコモンズ」 vol.1 ~vol.4
2020年12月20日(日)〜2021年3月6日(土)

 

「表現のコモンズ」について】

国際芸術センター青森(ACAC)では、毎年「冬の芸術講座」と題してアーティストによるワークショップやトーク等を実施してきました。今年度より「表現のコモンズ」と名称を変えて、冬の時期に限定せず、展覧会やアーティスト・イン・レジデンスといった主要プログラムでは出会い難い、様々なジャンルの表現を紹介します。「コモンズ(Commons)」とは、共同で利用する土地のことを意味します。市民や学生のみなさんと表現者たちが集い、芸術体験を共有し、それぞれが創発される場を目指します。

企画一覧

Vol.1「表層/地層としての野外彫刻 準備講座『ここにたつ』」

  1. 「明治期以後の街並・建物・風景写真から見る青森」
    講師:相馬信吉(奏海の会会長)
    日時:2020年12月20日(日)14:30~16:00 会場:ACACラウンジ 無料、予約制
    ※ACAC YouTubeチャンネルでの配信あり
  2. 「森の中の野外彫刻」
    講師:椎啓(ポリメディアアーティスト、元ACAC主任技術員)
    日時:2021年2月6日(土)14:30~16:00 会場:ACACラウンジ 無料、予約制  ※ACAC YouTubeチャンネルでの配信あり
  3. 「近代を彫刻/超克するー雪国青森編」
    講師:小田原のどか(彫刻家・彫刻研究者)
    日時:2021年3月20日(土・祝)14:30~16:00 ACAC YouTubeチャンネルでの配信にて

 

Vol.2 地点 ワークインプログレス公演「地下室の人々」

  • 日時:2021年1月23日(土)15:00開演/1月24日(日)15:00開演(約1-2時間程度、開場各30分前)
    会場:ACACギャラリーA ※両日終演後、ポストパフォーマンストークあり
    入場無料(投げ銭制)、予約制

 

Vol.3 小野耕石 版画ワークショップ「自分の顔 de 雪だるまを作ろう」

  • 日時:2021年2月20日(土)、21日(日)10:00~16:00 (昼休み12:00~13:00)※二日間連続講座
    会場:ACAC創作棟 参加無料、予約制(定員:15名、申込多数の場合抽選、申込締切:2月10日(水))

 

Vol.4 正直 ライブパフォーマンス&ワークショップ「音の慣らしかた」

  • 日時:2021年3月6日(土)14:30~(約1時間半程度、15:15 ワークショップ開始予定)
    会場:ACACギャラリーA 参加無料、予約制(ワークショップ定員10名(先着順、申込締切:2月28日(日))

 

詳細情報

Vol.1「表層/地層としての野外彫刻 準備講座『ここにたつ』」

Vol.1「表層/地層としての野外彫刻 準備講座『ここにたつ』」

  1. 「明治期以後の街並・建物・風景写真から見る青森」
    講師:相馬信吉(奏海の会会長)
    日時:2020年12月20日(日)14:30~16:00 会場:ACACラウンジ 無料、予約制
    ※ACAC YouTubeチャンネルでの配信あり
  2. 「森の中の野外彫刻」
    講師:椎啓(ポリメディアアーティスト、元ACAC主任技術員)
    日時:2021年2月6日(土)14:30~16:00 会場:ACACラウンジ 無料、予約制 ※ACAC YouTubeチャンネルでの配信あり
  3. 「近代を彫刻/超克するー雪国青森編」
    講師:小田原のどか(彫刻家・彫刻研究者)
    日時:2021年3月20日(土・祝)14:30~16:00
    ACAC YouTubeチャンネルでの配信にて

国際芸術センター青森(ACAC)は、2021年12月に開館20周年を迎えます。ACACでは開館以来、数々の野外彫刻が制作・設置され、館の個性の一部となってきました。また、青森市街地にも平和や慰霊のモニュメントはじめ、公共空間の一部となり様々な物事を記念する多数の碑や彫刻が存在します。
ACACでは2021年度に、色々な角度から野外彫刻を考えるプロジェクトを実施予定です。今回はその準備講座として、青森市内に点在する歴史にアプローチしている郷土史家、野外彫刻の設置にも立ち会ってきたアーティスト、作品制作や執筆・出版活動を通して彫刻の議論を展開している彫刻家・研究者の3人にお話しを伺い、街の風景の一部となっている所与の彫刻について考えをめぐらせる機会を持ちたいと思います。


相馬信吉 SOMA Shinkichi

1951年青森県生まれ。早稲田大学第一文学部(日本史学専修)卒。青森県教育委員会で埋蔵文化財分野や県立郷土館学芸部門を担当。2012年青森県教育委員会を定年退職。現在、青森古写真研究所を主宰、青森まちかど歴史の庵「奏海」の会会長、青森空襲を記録する会理事。地下の発掘は止めて、今は地上の「あらゆる痕跡発掘」に専念している。また、青森市内に残る太宰治・寺山修司の足跡マップや青森空襲被害地図等の制作を続けている。


椎啓 SHII Kei

ポリメディア・アーティスト、元国際芸術センター青森主任技術員。1950年生まれ。197375年美学校にて赤瀬川原平に美術を、小杉武久に音楽を師事。各種センサーを用いたサウンド・システムや物理的原理を応用したサウンド・インスタレーションを制作。自己の作品のほかに、多くのパフォーマーやダンサーに装置や音響で協力している。200112月から20163月まで青森市の国際芸術センター青森にて主任技術員を務めた。1997年から始めた集団即興の為のプロジェクト「マージナル・コンソート」(今井和雄、越川友尚、多田正美、椎啓)として多数の海外公演を行っている。


小田原のどか ODAWARA Nodoka

1985年、宮城県生まれ。東京都在住。彫刻家、彫刻研究。芸術学博士(筑波大学)。主な展覧会に「あいちトリエンナーレ2019」、「パブリック・デバイス」(共同キュレーター、東京藝術大学大学美術館陳列館、2020)。最近の論考に「近代を彫刻/超克する」(『群像』20211月号、講談社)、「モニュメンツ・マスト・フォール?:BLMの彫像削除をめぐって」(『現代思想』202010月臨時増刊号、青土社)など。「東京新聞」「芸術新潮」「美術手帖(ウェブ)」にて展覧会評を連載中。

2021年1月23日(土)15:00開演/1月24日(日)15:00開演(約1-2時間程度、開場各30分前)

Vol.2 地点 ワークインプログレス公演「地下室の人々」

Vol.2 地点 ワークインプログレス公演「地下室の人々」

  • 会場:ACACギャラリーA ※両日終演後、ポストパフォーマンストークあり
  • 入場無料(投げ銭制)、予約制

京都を拠点とする劇団・地点が、ACACで新作「地下室」のワークインプログレス公演「地下室の人々」を行います。これまでもドストエフスキーの長編『悪霊』、『罪と罰』を舞台化してきた地点が、中編であり「ドストエフスキーの転換点をなす書」とも呼ばれる『地下室の手記』(1864年)の自意識過剰なモノローグをテキストのコラージュにより舞台上に展開させ、現代においても特徴的な「人々」の物語として、ユーモアをもって迫ります。

テキスト:フョードル・ドストエフスキー『地下室の手記』 翻訳:江川卓 ほか
演出:三浦基
出演:安部聡子/石田大/小河原康二/小林洋平/田中祐気
照明:藤原康弘 音楽:空間現代 映像:松見拓也 制作:田嶋結菜


地点 CHITEN

演出家・三浦基が代表をつとめる。既存のテキストを独自の手法によって再構成・コラージュして上演する。俳優の声と身体を通した劇空間の造形には定評がある。言葉の抑揚やリズムをずらし、意味から自由になることでかえって言葉そのものを剥き出しにする手法は、しばしば音楽的と評される。2005年、東京から京都へ移転。2013年には本拠地・京都に廃墟状態の元ライブハウスをリノベーションしたアトリエ「アンダースロー」を開場。レパートリーの上演と新作の制作をコンスタントに行っている。2012年にはロンドン・グローブ座からの依頼で初のシェイクスピア作品『コリオレイナス』の上演を成功させるなど、海外での評価も高い。2006年、ミラー作『るつぼ』でカイロ国際舞台芸術祭ベストセノグラフィー賞受賞。2017年、イプセン作『ヘッダ・ガブラー』で読売演劇大賞作品賞受賞。

三浦基 MIURA Motoi

地点代表、演出家。1973年生まれ。桐朋学園芸術短期大学演劇科・専攻科卒業。1999年より2年間、文化庁派遣芸術家在外研修員としてパリに滞在する。2001年帰国、地点の活動を本格化。2005年、京都へ拠点を移す。著書に『おもしろければOKか? 現代演劇考』(五柳書院)、『やっぱり悲劇だった「わからない」演劇へのオマージュ』(岩波書店)。2007年、チェーホフ作『桜の園』の演出で文化庁芸術祭新人賞受賞。2011年度京都市芸術新人賞、2017年読売演劇大賞選考委員特別賞、ほか受賞多数。

2021年2月20日(土)、21日(日)10:00~16:00 ※2日間連続講座
10:00~16:00(お昼休憩:12:00~13:00)

Vol.3 小野耕石 版画ワークショップ「自分の顔 de 雪だるまを作ろう」

版画ワークショップ「自分の顔de雪だるまを作ろう」

講師:小野耕石(美術家・版画家)

  • 会場:ACAC創作棟
  • 対象:小学生から大人まで(無料)
  • 申込み:予約制(定員15名)
  • 申込み締切2月10日(水)※応募多数の場合抽選

シルクスクリーンの技術を使って、自分の顔の写真を雪だるまに転写して、オリジナルの雪だるまを作りましょう。友達同士、家族でお互いの顔の雪だるまを作っても楽しいかも!
持参物:防寒具(屋外で雪だるまを作ります)


小野耕石 ONO Koseki

1979年岡山県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻版画科修了。シルクスクリーンの手法を用いて骨などの立体物に、刷り上げたインクの塊を移植する作品など、独自の表現を追求している。近年の主な展覧会に、2019年「The ENGINE 遊動される脳ミソ/小野耕石×門田光雅」(セゾン現代美術館)、2018年「開館20周年記念-版の美Ⅲ- 現代版画の可能性」(茅ヶ崎市美術館)など。2015年VOCA賞を受賞。

2021年3月6日(土)14:30~
約1時間半程度、15:15 ワークショップ開始予定)

Vol.4 正直 ライブパフォーマンス&ワークショップ「音の慣らしかた」

Vol.4 正直 ライブパフォーマンス&ワークショップ「音の慣らしかた」

講師:正直

  • 会場:ACAC 展示棟ギャラリーA
  • 対象:どなたでも可能(無料)
  • 申込み:予約制 ワークショップ定員10名
  • 申込み締切2月28日(日)※先着順

モーターと養生テープを用いて演奏する「正直」(小林椋と時里充)を迎え、ACACの特徴的な円孤形のギャラリーでライブパフォーマンスとワークショップを開催します。ACACのギャラリー空間いっぱいに繰り広げられる彼らのライブパフォーマンスにご期待ください。ライブパフォーマンス後は、正直の2人と一緒に、物の決められた機能を超えた音の鳴らし方を体験してみましょう。


正直 SHOJIKI

小林椋(1990年生まれ)と時里充(1990年生まれ)によるユニット。2016年「できるだけ正直に演奏する」をコンセプトに結成。モーターが養生テープを巻き取ることで生れる緊張感のあるサウンドと、装置や素材の動きとの淡々として繊細なやり取りを行うパフォーマンスが評価される。2018年、BasicFunctionより「KB」をリリース。2019年メディア・アートの世界的なイベント「アルス・エレクトロニカ(オーストリア)」でHonorary Mentionsを受賞。

【予約方法】

すべて、電話・メールで受付(Vol.1とVol.2のみオンライン受付フォームもあり)
電話:017-764-5200(受付:9:00-17:00)
メールアドレス:acac-1@acac-aomori.jp

Vol.1「表層/地層としての野外彫刻 準備講座『ここにたつ』」
ご予約はこちらから
申込締切:各講座2日前(12月18日(金)、2月4日(木)、3月18日(木))

Vol.2 地点 ワークインプログレス公演「地下室の人々」
ご予約はこちらから
申込締切:各公演日の2日前(1月21日(木)、22日(金))

Vol.3 小野耕石 版画ワークショップ「自分の顔 de 雪だるまを作ろう」
申込締切:2月10日(水)、定員15名(申込多数の場合抽選)

Vol.4 正直 ライブパフォーマンス&ワークショップ「音の慣らしかた」
申込締切:2月28日(日)、ワークショップ定員10名(先着順)※小学校3年生以上対象
ライブパフォーマンスのみの参加も可能です(ワークショップに参加される方は、ライブパフォーマンスからご参加ください)。
ライブのみの参加、ライブ+ワークショップの参加いずれかの希望を記入し、お申込みください。

 

お問合せ:青森公立大学 国際芸術センター青森(担当:慶野)
017-764-5200(お電話は9:00〜17:30の間にお願いします)
FAX 017-764-5201
MAIL acac-1@acac-aomori.jp
Webサイト http://www.acac-aomori.jp